前章 >> 調剤報酬② [中央社会保険医療協議会の議事録や会議資料] 第317回 2015年12月4日(平成27年12月4日) 1 調剤報酬(その2)についてのまとめ
D 調剤報酬改定
[患者のための薬局ビジョン]~「門前」から「かかりつけ」そして「地域」へ~のまとめ
平成27年10月23日
医薬・生活衛生局総務課
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000102179.html
PDF ○患者のための薬局ビジョン 概要(PDF:2,562KB)
PDF ○患者のための薬局ビジョン~「門前」から「かかりつけ」、そして「地域」へ~(PDF:817KB)
PDF ○患者のための薬局ビジョン 参考資料(PDF:1,409KB)
この資料は、厚生労働省で作成された薬局のビジョンである。
作成の目的は、医薬分業の原点に立ち返り、現在の薬局を患者本位のかかりつけ薬局に再編するためである。
本ビジョンでは、患者本位の医薬分業の実現に向けて、服薬情報の一元的・継続的把握とそれに基づく薬学的管理・指導、24時間対応・在宅対応、医療機関等との連携など、かかりつけ薬剤師・薬局の今後の姿を明らかにするとともに、中長期的視野に立って、かかりつけ薬局への再編の道筋を示している。
厚生労働省では、本ビジョンを踏まえ、かかりつけ薬剤師・薬局の推進を図り、患者・住民から真に評価される医薬分業の速やかな実現を目指すとしている。
つまり、調剤報酬はここに示された薬局・薬剤師の姿を基に評価が検討されると考えてよい。
あなたの薬局の中・長期的な戦略を考える上でも、もっとも重要な資料である。
この資料は、上記に示した3種類のPDFが掲示されている。
時間がない人は、一番上の概要を見てほしい。
パワーポイント版でわずか12ページにまとめられているからだ。
[この資料のポイント](表示してあるのは、「概要」のページ数である。)
P.4 かかりつけ薬剤師・薬局が持つべき3つの機能
1.服薬情報の一元的・継続的把握
□主治医との連携、患者へのインタビューやお薬手帳の内容の把握等を通じて、患者がかかっている全ての医療機関や服用薬を一元的・継続的に把握し、薬学的管理・指導を実施。
□患者に複数のお薬手帳が発行されている場合は、お薬手帳の一冊化・集約化を実施。
2.24時間対応・在宅対応
□開局時間外でも、薬の副作用や飲み間違い、服用のタイミング等に関し随時電話相談を実施。
□夜間・休日も、在宅患者の症状悪化時などの場合には、調剤を実施。
□地域包括ケアの一環として、残薬管理等のため、在宅対応にも積極的に関与。
(参考)・現状でも半分以上の薬局で24時間対応が可能。(5.7万のうち約3万の薬局で基準調剤加算を取得)
・薬局単独での実施が困難な場合には、調剤体制について近隣の薬局や地区薬剤師会等と連携。
・へき地等では、患者の状況確認や相談受付で、薬局以外の地域包括支援センター等との連携も模索。
3.医療機関等との連携
□医師の処方内容をチェックし、必要に応じ処方医に対して疑義照会や処方提案を実施。
□調剤後も患者の状態を把握し、処方医へのフィードバックや残薬管理・服薬指導を行う。
□医薬品等の相談や健康相談に対応し、医療機関に受診勧奨する他、地域の関係機関と連携。
P.8 対物業務~対人業務へ(専門性+コミュニケーション能力の向上)
「薬中心の業務」とは
・処方箋受取・保管
・調製(秤量、混合、分割)
・薬袋の作成
・報酬算定
・薬剤監査・交付
・在庫管理
「患者中心の業務」とは
・処方内容チェック(重複投薬、飲み合わせ)
・医師への疑義照会
・丁寧な服薬指導
・在宅訪問での薬学管理
・副作用・服薬状況のフィードバック
・処方提案
・残薬解消
以上
次章 >> 調剤報酬改定2016 情報編 速報版「個別改定項目」
D 調剤報酬改定 ナビゲーション
[社会保障2]28年度診療報酬改定 審議資料(財務省)のまとめ
調剤報酬② [中央社会保険医療協議会の議事録や会議資料] 第317回 2015年12月4日(平成27年12月4日) 1 調剤報酬(その2)についてのまとめ
[患者のための薬局ビジョン]~「門前」から「かかりつけ」そして「地域」へ~のまとめ ←今ココ
↓ もし良かったら、この記事をシェアしていただけると嬉しいです。