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がんばれ!新人薬剤師シリーズ[マナー・接遇 服装・身だしなみ]
このコンテンツでは、服装・身だしなみについて考察する。
[服装]
一言で言うと「常識的」でなければならない。
なぜなら、患者さんがあなたを見てどう思うかが最も重要なことだからだ。
患者さんは、一目見て、あなたの第一印象を決めてしまう。
「私の体や健康に関することをこの人に委ねてもよいだろうか?」
あなたと初めて接する患者さんの心には、このような問いが生じているはずだ。
「この人で大丈夫かな?」と思われない服装が正解なのである。
もし、あなたの薬局に服装についての規定がない場合は、以下の服装が無難である。
・白衣以外の服装
男:白もしくは淡い色のワイシャツ。ズボン・靴下は、派手な柄・色はNG。Gパンはダメ。
女:落ち着いた色のシャツ、ブラウス等。スカート・パンツ・靴下・パンストは、派手な柄・色はNG。Gパンはダメ。
スカートの丈は、極端に長いものや短いものは避ける。
・シューズは、白のスニーカーまたはパタパタしないサンダル。
・アクセサリーは、つけない。
(女性の場合、結婚指輪のみOK。)
最後に、名札、白衣の汚れ、破れ、ボタン外れをチェックする。
[身だしなみ]
最も注意するべきポイントは「清潔さ」である。
頭髪は毎日洗うことはもちろんだが、真後ろの寝ぐせにも気をつけよう。
薬局で特に大切なのは「爪」である。
服薬指導をするときにも、手は必ず視界に入るからである。
ちなみに、あなたが男性の薬剤師なら、女性は男以上に異性の手を見ることを覚えておこう。
手の汚れ、爪のチェックは必須である。
髭はNG。
あなたのあだ名が「バカボンのパパ」にならぬように、鼻毛も毎朝、チェックしよう。
私自身が気をつけていたことに、「口臭」がある。
口臭は、歯が悪いか胃が悪い場合に起こりやすいが、自分ではなかなか正確な匂いがわからないものである。
特に、私は通年制のアレルギー性鼻炎だったために鼻が詰まることが多く、自覚できないことが多かった。
そのため、業務の前に必ず歯の手入れを行った。(午前と午後の2回)
もちろん、深酒ニンニクを大量に使った料理は、休日前に楽しむように気をつけること。
以下にチェックポイントをまとめる。業務開始前の確認に役立てていただきたい。
[チェック・ポイント]
・名札
・白衣の汚れ、破れ、ボタン外れ
・頭髪:フケ、寝ぐせ
・髭:剃り忘れ
・手:手指の汚れ、爪の手入れ
・口臭

[参考資料]
・薬局・薬剤師のための接遇マニュアル‐国民・患者からの意見を踏まえて‐
(社)日本薬剤師会 平成16年3月
・どんな患者からもクレームがこない接遇のルール
濱川博招・島川久美子 著 (株式会社エクスナレッジ)
以上
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