[在宅関連用語PLUS]在宅PLUSシリーズ


 

 

 

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[在宅関連用語PLUS]在宅PLUSシリーズ

 

 

このコンテンツは、在宅や介護で使われる専門用語について整理した。

 

在宅医療は、他職種と連携するのが基本である。

情報の共有や問題点の解決のためのミーティングに参加したり、書類を作成する。

また、自分で在宅や介護についての雑誌や論文を勉強することもあるだろう。

そのときに、問題になるのが「専門用語」である。

 

いろいろな職種のスタッフと打ち合わせる場合は、なるべく自分の領域の専門用語を使わずに進めるのがマナーだが、共有される情報に必要な最低限の知識は持っておきたい。

このコンテンツは、主に在宅に関する論文や記事に登場する専門用語をまとめたものである。

比較的、最近の雑誌や記事から、私がわからなかったものを選んでいる。

また、用語の説明はできるだけ簡潔に必要最小限の内容と長さにした。

あくまでも、カンファランスや自習に必要な言葉の意味を知ることを目的にしたからである。

今後、自分のわからない用語が登場するたびに、ここに追加していくつもりである。

 

【レスパイト】(respite)

レスパイトとは、一時的中断、延期、小休止などを意味する。

 

在宅の論文に「レスパイト入院」という形で用いられていた。

意味は、介護者の負担を一時的に軽減するための入院を意味している。

介護分野では「ショートステイ」に関する内容の時に使われる。

他には育児、障害の分野にも登場する。

 

参考資料:ウィキペディア 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%88

 

 

 

【サルコペニア】(sarcopenia)

サルコペニアとは、進行性および全身性の骨格筋量および骨格筋力の低下を特徴とする症候群である。

サルコペニアの定義は現状では確定されたものはない。

現段階での各学会の定義をまとめると、狭義では筋肉量減少のみが、広義では筋力低下や身体機能低下が含まれたものが「サルコペニア」と呼ばれている。

これから日本における定義や診断基準が検討・検証されていく段階である。

廃用性萎縮、寝たきり、嚥下障害の論文などで登場する。

 

参考資料:ウィキペディア 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%9A%E3%83%8B%E3%82%A2

 

 

 

【ロコモーティブシンドローム】(locomotive syndrome)

直訳は「運動器症候群」。

「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態になることを指す。

日本整形外科学会が、2007年(平成19年)に、新たに提唱した疾患概念である。

「運動器の障害」の原因には、大きく分けて、「運動器自体の疾患」と、「加齢による運動器機能不全」がある。

マスコミにも、よく登場している言葉である。

廃用性萎縮、寝たきり、脳卒中、骨粗鬆症、骨折・転倒などの論文に登場する。

ちなみに講演会等では「ロコモ」と訳されることが多い。

 

参考資料:日本臨床整形外科学会 http://www.jcoa.gr.jp/locomo/teigi.html

 

 

 

【フレイル】

フレイルとは、体がストレスに弱くなっている状態を指す。

語源は、海外の老年医学の分野で使用されている「Frailty」であり、日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などになる。

日本老年医学会は「Frailty」を、正しく介入すれば戻るという意味があることを強調したかったため、多くの議論の末、「フレイル」と日本語訳にし、その考え方を2014年5月にステートメントとして発表した。

フレイルは、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味する。

 

フレイルは、その定義、診断基準については世界的に多くの研究者たちによって議論が行われているにもかかわらず、コンセンサスが得られていない。

日本でも、日本老年医学会がワーキンググループを形成し、スクリーニング法や介入法について議論を深めている。

 

ちなみに基準については、Friedが提唱したものが採用されていることが多い。

Friedの基準には5項目あり、3項目以上該当するとフレイル、1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイルと判断する。

 

=Friedの基準=

1.体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少

2.疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる

3.歩行速度の低下

4.握力の低下

5.身体活動量の低下

 

新しい概念なので登場の頻度は低いが、嚥下障害、介護、認知症などの論文に使われる。

 

参考資料:健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/frailty/about.html

 

 

 

【NST】(NST:Nutrition Support Team)

NSTとは栄養サポートチームのことである。

栄養サポートチームとは、職種の壁を越え、栄養サポートを実施する多職種の集団(チーム)であり、基本的医療のひとつである栄養管理を、症例個々や各疾患治療に応じて適切に実施することを目的にしている。

 

日本ではその普及が遅かったが、2006年4月の診療報酬改定により、多くの病院でNSTが立ち上がった。

(2005年末には全国で約700施設がNSTを設立した。)

 

NSTは職種の壁を越えたチーム医療であり、多職種のメンバーで組織される。主な職種は以下の通りである。

 

・医師(歯科医師を含む)

・看護師(訪問看護師を含む)

・薬剤師

・管理栄養士

・臨床検査技師

・リハビリテーションスタッフ(OT (作業療法士)、PT (理学療法士)、ST (言語聴覚士))

・歯科衛生士

・臨床工学技士

・医療事務職員

・資材事務職員

 

薬剤師の役割は、第一に輸液製剤の無菌的な調製があげられる。

また、薬学的見地より栄養状態、処方内容を検討することもある。

特に輸液製剤、経腸栄養剤と薬剤との相互作用の検討、消毒剤と消毒方法の検討と医療従事者及び患者、患者家族への教育がある。

 

参考資料:ウィキペディア 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%84%E9%A4%8A%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0

 

 

 

【CDTM】(CDTM:collaborative drug therapy management)

CDTMとは共同薬物治療管理のことである。

医師と薬剤師が事前に作成・合意したプロトコールに基づいて、比較的軽症で標準的な薬物治療が実施できる患者に対し、薬剤師が医師の判断を前提として薬物療法の開始や修正、中止、検査依頼およびアウトカム評価などを行うこと。

米国(CDTMの先進国)の米国臨床薬学会の定義では、

「一人以上の医師と薬剤師の間の共同実務契約であり、その契約のなかで資格を付与された薬剤師は、プロトコールとして規定された内容に沿って働き、患者を評価し、薬物治療と関連する臨床検査を指示し、医薬品を投与し、投与計画を選択し、開始し、モニタリングし、継続し、修正するなどの専門的な責務を担うことが許される」

日本では本格的な地域医療への導入はされていない状態なので、出現頻度は低いが地域医療連携に関する記述に出てくる。

薬剤師は、覚えておきたい用語である。

 

参考資料(引用):「地域医療型共同薬物治療管理(CDTM)導入の試み」

小川壮寛ら:日本プライマリ・ケア連合学会誌 2013,vol.36,No.4,P.302-307

 

 

 

【ファーラー位】

ファーラー位とは、半坐位のことで上体を30~60度起こした体位のことである。

体位保持にはギャッジベッドやバックレストなどが用いられることが多いが、身体がずり落ちないよう、頭部・腋窩・膝下などを枕やクッションで支えるのが望ましい。

心臓や肺の疾患があり、仰臥位の状態にて呼吸困難をきたす場合には、ファーラー位で睡眠をとることもある。

この体位では、重力によって内臓が下がり横隔膜の運動がしやすいため、呼吸、嚥下(えんげ)、痰喀出がしやすくなるからである。

 

※参考

ギャッジ(ぎゃっじ)とは、医療や介護用のベッドにある、背上げや足上げの機能を動かす際に使用される言葉である。ギャッチとも言う。

ベッドを動かすことを「ギャッジアップ」または「ギャッチアップ」といい、患者や要介護者の状態によって角度を決めることができる。

調整ベッドを発明したアメリカの外科医、Dr. Willis D. Gatch の名前に由来している。

 

嚥下障害、寝たきりのケアの論文に登場する。特に「ギャッジ」は、普通に使われている。

 

参考資料:看護用語辞典 ナースpedia https://www.kango-roo.com/word/8823

 

 

 

【サテライトケア】

サテライトケアとは、住みなれた地域で高齢者や障害者を支援する方法の一つであり、特別養護老人ホームが中心となり、各地域の民家等を利用して小規模の施設(サテライト)を設け、介護サービスを提供する支援のことである。

空家の有効活用から、今後注目される可能性が高い。

近隣住民と共に、高齢者や障害者が地域で安心して住み続けられるように支援することを「地域サテライトケア」と呼ばれる。

 

普段は介護施設で生活をしている高齢者が、地域のサテライト施設で日中自由に過ごせるようにした取り組みのことを「逆デイサービス」と言う。

在宅から施設に通う一般的なデイサービスとは逆の発想で、この取り組みによって高齢者は思い思いの時間を過ごせるようになり、生き生きとしてくる例もある。

 

参考資料:Yuiコール http://www.heiwatechno.com/care/words/w_scare.html

 

 

2016年10月分

 

 

 

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[認知症PLUS]②いろいろな認知症

[認知症PLUS]③薬物治療で覚えておくこと

[認知症PLUS]④パーソンセンタードケア

[認知症PLUS]⑤薬局でできること

[認知症PLUS]⑥ケアする人が知っておくべきこと

[認知症PLUS]⑦廃用症候群

[認知症PLUS]⑧成年後見制度

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