[第6章 お薬手帳]


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 A  調剤薬局で患者さんを増やす方法 

[第6章 お薬手帳]

 

 

Aお薬手帳

お薬手帳は、処方せんと共にお預かりして、処方監査の前に内容を確認するのが一般的である。

相互作用や重複投与を確認するためだが、これはすべての薬局が行っているはずだ。

ところが、少しだけ丁寧なサービスを実施することで他の薬局に差をつけることができる。

具体的に紹介しよう。

 

・薬歴に副作用の既往歴が記載されているのに手帳に書かれてない場合、患者さんに代わって転記する。

(特に副作用の原因の薬剤名がわかっていたら、記入は必須である。)

・血液型が未記入なら、記入して「旅行にもお薬手帳を持参ください。」とアドバイスする。

・他の医療機関を受診しているのに薬の記録がない場合、別のお薬手帳を使っていないかを確認する。

・別の薬局で作られたお薬手帳に名前が書かれていなかった場合、テプラで作成する。

 

たったこれだけのことでも、非常に喜んでくださる患者さんがいるのである。

要するに、記入漏れを補完することと併せて患者さん情報を聴取するのである。

場合によっては、お薬手帳の使い方を説明する。

高齢者の場合、かなりマメな人以外は、記入もれが多い。

このサービスはお薬手帳の情報の補完のため、患者さんの安全に寄与するサービスである。

患者さんの混雑時は実施がむずかしいが、トライしてみる価値はあるだろう。

 

※実際の経験を紹介する。

ある患者さんにお薬手帳の名前をテプラで作っているとき、ついでに他科受診の確認をした。

薬歴の情報では、他科受診はなしとなっていたが、実際に聞いてみると歯科に通い始めたことがわかった。

詳しく聴くと、近く抜歯するという。

この患者さんは、門前のクリニックから数種類の内服剤を処方されており、その中に抗凝固療法剤が含まれていた。

早速、歯科にTELを入れて状況を確認し、門前の医師と抜歯の際の処置を打ち合わせた。

この結果を再度歯科医に連絡したところ、大変感謝されたのである。

(抗凝固療法剤服用の連絡と主治医との橋渡しをやってくれたこと両方が喜ばれた。)

以来、数は少ないのだが、この歯科の処方せんを持った患者さんが来局するようになった。

歯科医から「あの薬局なら薬の管理をキチンとやってくれる。」と言われたとのこと。

当たり前のことをしてるだけなのに、患者は増えたのである。

 

 

 

◇まとめ◇

・お薬手帳の情報をを補完するサービスを考える。

・ついでに患者さん情報やお薬手帳の使い方を確認しよう。

 

 

次章 >> [第7章 質問・相談]

 

 

 

A 調剤薬局で患者さんを増やす方法 ナビゲーション

[第1章 はじめに]

[第2章 調剤薬局に集客が必要なワケ]

[第3章 患者さんがどんなことに不満や満足を感じるか?]

[第4章 患者さんに接するときの基本方針]

[第5章 クレーム・調剤過誤]

[第6章 お薬手帳] ←今ココ

[第7章 質問・相談]

[第8章 サービスの実例]

[第9章 おわりに]

 

 

 

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