6 服薬指導
[服薬指導 前口上]
このシリーズは、「服薬指導」に関する情報をまとめたコンテンツである。
ある薬剤を患者さんに説明する場合、その情報は大きく2つに分類できる。
一つはその薬剤に特有の情報であり、もう一つはその薬効群あるいは剤型に共通する情報である。
このコンテンツは、主として後者の情報を考察したもので、実際の服薬指導で活用できる部分を紹介する。
患者さんへの説明用にポイントを絞ったため、教科書的なすべてを網羅するタイプの記述ではなく、サブノートのような形式になっている。
実は、ここで紹介する内容は、私が服薬指導のために勉強した記録である。
最初は、服薬指導の勉強の方法がわからずに試行錯誤を繰り返した。
その結果、以下の方針にたどり着いた。
・その薬剤に特有の情報は原則として添付文書で勉強する。
・その薬剤の分野に共通する情報は、日頃から収集を心掛けて、ファイルにまとめる。
自分で理解が不十分だと感じた薬剤や説明が下手だと反省した薬剤を第一優先課題として設定し、勉強材料を入手していく。
まずは、添付文書を読む。
次に、薬剤の分野に共通する情報を勉強するのだが、「治療ガイドライン」や「今日の治療薬」など、入手が容易なものから読んでいく。
医療関係の雑誌やネット、製薬メーカーの情報などから、該当する情報をストックしていく。
収集した勉強材料は、患者さんに説明する必要のある部分とない部分を選別しながら読む。
そして、勉強した材料を記録していく。
※この勉強方法を詳しくお知りになりたい方は、本サイトのコンテンツ「薬勉」をお読みください。
たったこれだけのことなのに、勉強の効率がアップした。
患者さんへの説明も、内容が厚くなったことを実感した。
このコンテンツは、そのように勉強してきた内容のまとめである。
繰り返しになるが、この内容はある薬剤の説明をすべて紹介するものではない。
説明するうえで、重要なポイントや知っておくと役立つ知識を確認いただくためのコンテンツなのである。
個人の勉強の記録なので、内容的に不十分な点については、皆様のご指摘をいただきたいと思っている。
このコンテンツが、あなたの業務に少しでも役立つことを願っている。
※重要なお願い
ファイルの中の勉強材料には、古い情報もある。
できる限り、更新情報を確認しているが、漏れがあった場合はご容赦いただきたい。
最新の添付文書・インタビューフォームなどで必ずご確認いただくようお願いする。
以上
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