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4 薬剤師が知っておくべきこと
[薬剤師が知っておくべきこと4 外国人がやってきた]
[廃棄]
いまでは、外国人の患者さんが来局されるのは、珍しいことではなくなった。
私の調剤薬局にも、外国人の患者さんは訪れる。
中国、台湾、韓国、ブラジル、アメリカなどの方である。
ほとんどの患者さんは、日本語がある程度理解できたり、通訳の方と見えるため、問題はない。
しかし、年に何回かは、日本語がほとんど通用しない外国人の患者さんがいる。
このコンテンツでは、このようなケースで使える資料を紹介したい。
実は、このコンテンツの資料は、いままでに私が使用したものと新たに見つけたものを併せて紹介する予定であった。
そこで、ネットでかなりしつこく検索した。
結果、最高の資料を見つけることができたのである。
最高の資料とは、この資料さえもっていれば大丈夫という意味である。
その資料の名は『外国語での応対について』である。
石川県薬剤師会作成のPDFファイルである。
資料と資料一覧表が一緒になったスグレモノである。
※この資料は、石川県薬剤師会のホームページの右側にある「外国語対応のためのツール集」より入手可能。
この資料の内容は、作成の背景から活用の方法まで非常に丁寧に解説されているのだが、一押しなのは以下の内容である。
・「ホームページの活用」→ネットで入手できる資料の紹介。
・「薬剤師会の対応について」→いろいろな薬剤師会で作成されている資料の紹介。(実は、私が使用していた資料はここにあった。)
・「メーカー提供の資材について」→製薬メーカーで外国語に対応している資材の紹介。
私が使用していた資料とネットで見つけた新たな資料のほとんどが網羅されている。
これらの資料は、みなさんがご自身で実際に見て、もっとも使いやすいものを選択するのが一番良い方法だと思う。
そのための、資料一覧表がここには示されている。
もちろん、他の資料を探す一覧表としてではなく、この資料単独でも対応できるようになっている。
たとえば、「言語確認ツール」と「薬袋作成支援シール」だけでも、飲み方だけは伝えることができる。
この他、症状や医療器具なども対応しているので、こちらから伝えるのに必要な情報はそろっていると考えてよい。
この資料のすごい点は調剤薬局だけでなく、一般医薬品・医療機器の対応にも配慮してある点である。
なるほど、観光で日本を訪れて体調が崩れた場合、医療機関にかかるより薬局で薬を買おうと考える外国人も多いだろう。
頻度と疾患にもよるが、年に数回の頻度なら、この資料と他のネットのツールで十分である。
石川県薬剤師会の作成された方に敬意を表して、活用させていただきたいと思う。
以上
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