前章 >> [第6章 説明の工夫]
3 コミュニケーション
[第7章 非言語行動]
コミュニケーションは言語を介したものと言語を介さないものに分けられる。
言語を介さないコミュニケーションは、「表情」「動作」「態度」「声の調子」「身体的接触」などによるものだが、言語的コミュニケーション以上に重要な意味を持つ場合も少なくない。
非言語行動は、患者さんと医療従事者の関係においても重要な意味をもつ。
特に患者さんとの信頼関係の構築に関連する。
医師の非言語行動を通じて、患者さんが医師の態度を「親密さ」や「好意」を示している(または「支配性」が低い)と認知した場合、患者さんの不安が軽減し、診療に関する満足度が高まることが報告されている。
具体的にどのような非言語行動をすればよいのか?
患者さんと医師の関係を非言語行動から分析した研究では、医師に対する印象や診療に対する満足度、説明内容に対する理解や記憶に関連する医師の行動として、以下のものが報告されている。
・「微笑み」
・「うなずき」
・「患者への視線」
・「前掲姿勢」(ふんぞり返る姿勢でないこと)
・「温かい声のトーン」
(参考文献)
「医療面接時の医師の非言語行動が与える影響」ー模擬診療場面ビデオの作成と内容妥当性の評価ー
谷山ら、医学教育 2005,36(3);177-183
第8章では、コーチングというコミュニケーションスキルについて考察する。
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3 コミュニケーション ナビゲーション
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