医薬品卸管理薬剤師の縁側日記 ㉖MSにウケる研修の作り方 その3


医薬品卸管理薬剤師の縁側日記 ㉖MSにウケる研修の作り方 その3

○月○日

今回の研修のテーマは「C型肝炎」。45分間で営業に役立つ内容を考える。

研修内容は、本部から送付された資料を基として多少のオリジナル資料を追加することは許されている。
ただ、今回はかなりの内容変更なので、気の弱い自分としてはかなりの決断である。

基本的な考え方は、「C型肝炎治療薬の大事な部分を理解する」
そのために必要な周辺知識を考え、短時間で説明できるように簡潔にまとめる。

[C型肝炎]研修の組み立て
・C型肝炎は感染症であり、最も問題なのは、将来「肝がん」へ移行する可能性が高いこと。
→よって治療の目標は「肝発がんの抑制」である。

・薬物治療は、ものすごいスピードで移り変わっていること。
→日本肝臓学会の「C型肝炎治療ガイドライン」は2012年~2017年の間に15回の改訂を行っている。
→C型肝炎治療薬のビジネス機会は3~5年といわれている。

・現在のC型肝炎治療薬の効果は「SVR」で判定すること。
※SVR:抗ウイルス治療終了後24週時点におけるHCV(RNA)の陰性化率
→将来、新しい治療薬が発売された場合、「SVR」を比較する。
→これまでの治療薬の肝がんを抑制する効果(長期予後)が発表された場合は、それも大事な指標になる。

・これまでの「C型肝炎治療剤」の大きな歴史
→代表的な薬剤とSVRの変遷
→治療薬の分類よりは、歴代の治療薬の特徴と効果を簡潔に説明

・C型肝炎の治療は、非常に高額であること。
→現場で問題になること、治療する上で知っておくべき制度

以上の内容を骨格に、肉付けをしていく。

[追記]
研修終了後、ある若手のMSから「私は初めて研修がおもしろいと思いました」と言われる。
研修の準備には、かなりの時間と労力がかかったが、疲れも吹っ飛ぶ。
トライしてよかった。

以上