医薬品卸管理薬剤師の縁側日記 ⑭後発品比率80%の時代


医薬品卸管理薬剤師の縁側日記 ⑭後発品比率80%の時代

○月○日

後発医薬品の比率は、80%の時代に突入しようとしている。
これは、先発品使用の理由が明確なケース以外はほとんどが後発品になる割合といってよい。

後発品の比率が高くなるとどのような影響があるのかを考えてみる。

1)製薬企業
MRの仕事が激減。理由は、原則的に新薬しか仕事がなくなるからである。
新薬は定期的に継続して発売できるものではない。開発中に中止になったり、臨床試験が長引くこともある。
すると、新薬のときだけ営業部隊を準備すればよくなるため、MRのアウトリソースを考える企業も出てくる。
現在、MRは約6万人と言われているが、MRの絶対数は少なくなると予想する。

加えて、医療機関への自社医薬品情報の伝達方法も変わるに違いない。
MRが医療機関を訪問する現在の方法から、ネットのやり取りが中心的な情報伝達方法へと変わっていくだろう。

2)調剤薬局
後発品メーカーの医薬品情報はいうまでもなく、不十分である。
理由は、臨床試験を原則的に行っていないためで、MRの数も少ない。
最近は、体内動態を自社製品で検討した結果を持っている後発品メーカーもあるが、臨床データが圧倒的に少ないことは間違いない。
後発品比率が多くなれば、先発品メーカーからの情報伝達は少なくなっていくので、医薬品によっては情報不足になるだろう。
この状態を補うことが薬剤師の重要な役割になっていく。

言いかえると、これからの薬剤師は「医薬品情報を取得する技術」が大切な課題になる。
ネットで入手できる添付文書とインタビューフォームが医薬品情報の基本になるため、この資料の解読も必須である。
医師がほしい医薬品情報を的確かつ迅速に用意できる薬剤師は、今後ますます重宝される時代になる。

以上