医薬品卸管理薬剤師の縁側日記 ⑫時代を読み解くキーワード


医薬品卸管理薬剤師の縁側日記 ⑫時代を読み解くキーワード

○月○日

若手のMSと社内の研修について雑談していたときのこと。
この社員は、研修に望むことのトップに「わかりやすい内容」を挙げた。
もっともなご指摘である。
レクチャーする情報量を詰め込み過ぎたり、専門用語がやたらとでてきたり、説明のスピードが速すぎたり、反省するべき点が次々と浮かんできた。

これらの問題点のうち、研修の構成や進め方は自分で見直すとして、専門用語については別のアプローチで解決を試してみようと考えた。
業界で使用される専門用語は多く、わかったような気になっている場合がけっこうある。
たとえば、「マーケティング」。
医薬品卸の営業職は「MS」と呼ばれるが、これは「マーケティング・スペシャリスト」の略である。
で、若手のMSに「マーケティング」とは何かを聞いてみると、正確な答えは返ってこない。

さっそく、業界で使われる専門用語のうち、キーワードになる重要な語句を選び、解説することにした。
「薬事日報」などの業界情報が理解できることを目標とした。
ワードで内容をまとめ、メールで各MSに配信。
必要度は、各人によって異なるため、自分で勉強が必要と思った人だけ読めばよい。
時間も効率的だし、研修の補助的な教材として位置づけた。
自分がわかっていない用語を取り出してみると、出てくるわ出てくるわ。これは、MSのためではなく、自分自身び必要な勉強であったことに気付く。

今回、取り上げた業界用語は以下のとおり。
「ブロックバスター」「フォーミュラリ」「エッセンシャル市場」「プレアボイド」「ドラッグ・ラグ」「免疫チェックポイント阻害剤」「先駆け品目」「条件付き早期承認制度」「最適使用推進ガイドライン」「抗体医薬」「JAK阻害剤」「スペシャリティ医薬品」「プライマリ医薬品」「パテントクリフ」

この企画は、MSに大変好評で、定期的にやってくれとお礼とともに嬉しいリクエストをいただいた。

以上