コロナの復習⑤新型コロナウイルス感染症の重症度分類


コロナの復習⑤新型コロナウイルス感染症の重症度分類

コロナ感染症のやっかいな点は、次々と変異種が生まれていくことですね。

しかも、変異種によって、感染力や重症への移行度が異なることです。

オミクロン株は、感染力は以前よりも高くなっていますが、重症にはなりにくいと言われています。

同じ感染症でも、変異種の性質が異なるためにワクチンの接種を迷うことはありませんか?

ここで、復習しておきたいのは「コロナ感染症の重症度」です。

コロナ感染症の死因は呼吸不全が多いため,重症度は呼吸器症状(特に呼吸困難)と 酸素飽和度を中心に分類されています。

つまり、熱などの他の症状はかなりヒドイ状態でも軽症に分類される可能性があるのです。

以下に現時点の重症度分類を示します。

 

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[新型コロナウイルス感染症の重症度分類]

軽症:

酸素飽和度 96%以上 

呼吸器症状なし or 咳のみで呼吸困難なし いずれの場合であって も肺炎所見を認めない

中等症Ⅰ(呼吸不全なし):

酸素飽和度 96%未満~93%を超える値

呼吸困難,肺炎所見

中等症Ⅱ(呼吸不全あり):

酸素飽和度 93%未満

酸素投与が必要

重症:

ICU に入室  or 人工呼吸器が必要

 

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一般の方はこの分類を見ても具体的な症状を思い描くことはできません。

医師や看護師さん以外は、酸素飽和度93%がどのような体の状態になるのかは、わかりづらいのではないでしょうか?

この区分については、アメリカで内科医として活動する安川康介さんが投稿したイラストが話題になりました。一般の方にも非常にわかりやすく解説されているので、ご紹介します。(NHKのコロナのサイトより:参考資料に出典を記載)

軽症については一部の人のイメージでは「全然平気、風邪程度」ですが、医師にとっては、酸素の投与はいらないものの咳が続いている状態を示しています。

また中等症は一部の人は「息苦しさが出そう」ですが、医師にとっては「肺炎が広がっていて多くの人にとって人生で一番苦しい」状態としています。

そして“重症”は、一部の人は「入院が必要だろう」というイメージですが、医師には「助からないかもしれない」という深刻な状況だとして、大きなギャップがあることを示しています。

「コロナは重症になりにくい」と考えている方は、この事実だけは知っておいたほうがいいと思います。

特に重症化のリスクをお持ちの方のワクチンの接種の判断の際には、参考にしていただきたいと思います。

このコンテンツは、2022年7月10日現在の情報を基に作成しています

[参考資料]

・新型コロナウイルス感染症 診療の手引き 7.2版

(本手引き(第 7.2 版)は,2022 年 4 月 26 日現在の情報を基に作成されています。)

000936655.pdf (mhlw.go.jp)

 

・NHK 新型コロナ重症・中等症・軽症とは どんな症状?当事者の声

2021年8月12日

https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20210812b.html

以上