コロナの復習 ③コロナの感染経路
2回目の内容は、「コロナの感染経路」についてです。
なにを今さらとは思いましたが、コロナの感染経路を理解することは、予防の対策を理解するために非常に重要なので、整理することにしました。
当初、コロナの感染経路は「飛沫感染」「接触感染」の2つと考えられていました。
しかし、飛沫よりも長時間空気中を浮遊する小さな粒子によって感染するルートが加えられました。
これを「エアロゾル感染」といいます。
この3つの感染経路について復習します。
飛沫感染:
飛沫感染とは、咳、くしゃみ、会話、歌、呼吸などによって、鼻や口から放出されたウイルスによって感染するケースです。
放出された際の粒子の大きさや液体の量(例えば、唾液など)によって、空気中に漂う時間が変化します。液体を含んだ大きな粒子の場合、放出後数秒から数分で落下します。
声が大きい場合や歌っている場合は、放出される粒子の量が多くなります。
また、感染者との距離が近いほど感染しやすくなります。
接触感染:
接触感染とは、ウイルスが付着したものを手で触り、その手で目・鼻・口などの粘膜に感染させたケースです。
感染者と接する機会の多い職種で危険性は増します。
医療関係者、介護関係者、感染者が出た家族などですね。
ウイルスと接触する機会の多い手の消毒がポイントになります。
エアロゾル感染:
感染者より出された粒子が非常に小さい場合や空間が乾燥していた場合には、空気中に漂う時間が長くなります。
エアロゾル感染は、これを吸い込んで感染するケースです。
空気中で浮遊している時間や距離が長いため、感染者との距離を2m以上とっていても感染するケースがあります。
これらの3つの感染経路を知っていれば、予防のために何をするべきかが理解できます。
飛沫感染の場合には、感染者とのディスタンスをとることが重要であり、感染者は粒子をなるべく出さないようにするため、健常者は飛沫の感染を防ぐためにマスクをすることが対策になります。
接触感染を防ぐためにもっとも重要なのは、物にさわる機会が圧倒的に多い「手」を消毒することです。
アルコールによるコマメな消毒、帰宅後の石鹸によるていねいな手洗いが有効な理由がここにあります。
エアロゾル感染を防ぐためのポイントは、「換気」です。
空気中のウイルスは、かなりの長時間漂うことがあるため、こまめで効率的な換気がもっとも有効な対策になります。
また、歌や大声によって排出される粒子の量は多くなるため、集団で密室のカラオケに行くことや人が集まるイベントで絶叫するなどの行為は避けたほうがよいでしょう。
これらの対策は、感染状況や変異種の性質などにより微妙に変化することがありますので、大きな感染の波が来た時には対策の具体的な内容を確認しておくのがよいでしょう。
以上、感染経路についてまとめました。
この情報は2022年6月21日現在のものです。
[出典・参考資料]
国立感染症研究所
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染経路について (niid.go.jp)
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染経路について
(掲載日:2022年3月28日)
以上